2018.08.26 06:33世界貿易量今朝の日本経済新聞1面の「世界の貿易、拡大止まる」の記事。残念なことにグラフが載っていないので、備忘録を兼ねて、グラフを描いてみました。データソースは CPB World Trade Monitorで、リンクは下記の通りです。https://www.cpb.nl/en/worldtrademonitor月々のブレがそれなりにあるデータですが、今年(2018年)1月から頭打ちの状況が確認できますね。日本の実質輸出の動きもこれに近いものがあります。また、日本の景気が実質的に後退していたのではないかと疑われる、2015年から2016年半ばまでも世界貿易の頭打ちが確認できます(グラフの点線で囲んだところ)。日本の景気、当面は試練の時を迎えるのでしょうか?
2018.08.16 06:48トランプのせい?本日発表された7月の名目輸出(貿易統計の通関輸出金額)、実質輸出(日銀算出)は、ともに前月比プラス。しかし、総じてみれば、昨年後半からの弱含みに変化なし。名目輸出の前年同月比伸び率は徐々に縮小しており、地域別では米国向け、商品別では輸送用機械が減少に転じた。いよいよトランプの関税引き上げの影響が色濃くなってきたと見るべきか?追記(2018年8月17日 11時)米国向け輸出金額の商品別寄与度グラフを追加しました。輸送用機械のほか、一般機械の落ち込みも大きいですね。追記その2(2018年8月26日)財別と地域別の実質輸出のグラフを追加しました。米国向け、自動車関連が4月をピークに低下傾向ですね。
2018.08.14 03:15サンプル替えの影響大きい?連載の原稿を書くために、毎月勤労統計調査のデータを細かく見てみました。6月の現金給与総額が前年同月比3.6%増となって話題となり、ボーナス月のズレによる特殊要因が指摘されていますが、むしろ、サンプル替えの影響が大きいのではないかと思います。以下の図は、公表値と共通事業所データで計算した前年同月比の増加率ですが、現金給与総額、きまって支給する給与(所定内+所定外)ともに、サンプル替えのあった2018年1月分から公表値の方が共通事業所ベースに比べて上振れしています。共通事業所ベースのデータは、今回のサンプル替えから公表されるようになりましたが、情報公開の拡大でこうした比較ができるのでありがたいですね。<追記>8月14日20時その後、公的統計に詳しい知人の方...